パート保育士になろうと思ったときに、1番気になることは給与や休暇、保険などの待遇面と、パート保育士のメリットデメリットなどではないでしょうか?
世間的にも保育士の給与が安いということは言われていますが、実際どうなのでしょう。
最低賃金と変わらない求人も沢山ありますよね。
未来を担う子どもの命と笑顔を守り、共働き家庭や保育に欠ける事情のあるご家庭にとっては、欠かせない大切な仕事の割に、他職種より給与が安いことが多いです。
国家資格なのに最低賃金ってどうなってるの?と求人情報などを見ていると悲しくなることもしばしば。
また扶養内でも有給・育休などはとれる?年収やボーナスはどれくらい??など職場を選ぶうえで重要な条件になってきますよね。
法的には認められていても実際どうなの?と考えてしまいますよね。
家庭との両立をしつつ、毎日働きながら大好きな子どもたちと触れ合うことができること。
持ち帰り仕事などがないのは嬉しいけど、ではデメリットは?
せっかくの保育士の仕事を嫌いになりたくない。
パートでも実際、自分の保育士としての想いなどを主張していくことはできるのか?
こちらの記事では筆者の経験を踏まえて書いていきたいと思います。
パート保育士の待遇を解説
パート保育士の時給はどのくらい?
時給は地方に行くほど安く、都心に行くほど高い傾向です。
最低賃金~プラス100円、よくて200円といったところでしょうか。
300円以上最低賃金より高いところは少ないかもしれません。
効率よく少しでも良い時給で働きたいのであれば、早朝や夕方の延長の時間のパートがおすすめです。
日中より高いところが多いですよ。
パート保育士の年収やボーナスはどのくらい?
パート保育士といっても中にはフルタイムパートの方などもいるので一概には言えませんが、扶養内パートが多いと思うのでだいたい100万前後の方が多いのではないでしょうか。
そして、パートでもボーナスをもらえるところはあります。
2~3万が多いと聞きますが1か月分くらいまで出してくれるところもあります。
ただ、全く出ない所の方が多いので職探しの際はチェックしてみてください。
パート保育士の有給や育休は取りやすい?
パートでも有給休暇は取ることができます。
これは労働基準法で定められていて、どの職場においても全ての労働者に与えられる権利となります。
継続勤務の期間、労働時間などの条件によって付与される日数などは個々によります。
育児休暇は、法律上取れる条件の元にあっても保育園の人手不足の実情などを知っていると言い出せず、パートだと退職を選ぶ人も多いです。
正職の先生たちでさえ産後あっという間に復帰してくることも多く、パートの私が育休なんて言えないと思ってしまうんですよね。
長年勤めていて信頼関係が出来上がっているだとか、園自体が産休育休をしっかり取ってまた戻ってきてね!
という風潮の園であれば取りやすいかもしれません。
パート保育士は保険に入れる?
保険も様々ですが、パートだと扶養内の人も多いと思うので週20時間越える働き方の方は雇用保険のみかけてもらう方も多いようです。
長時間パートさんなんかは社会保険が適用されることも多いと思います。
短時間パート希望の方は保険適用ではないことがほとんどとなります。
園側との働き方の話し合いの際にきちんと確認しておくと良いですね。
パート保育士メリット
パート保育士のメリットの1番と言えば、やはり融通がきくことですよね。
家族のペースを崩さずに少しだけ家計にプラスできるお金が欲しいときなどは、ありがたい働き方です。
子どもの保護者会や園行事、通院の日などはお休みをもらい、無理なく働けることが魅力です。
持ち帰り仕事なども基本的には無いので、仕事とプライベートをしっかりと区別することができます。
書類など、気の重くなることもしなくて済むので、負担がだいぶ少ないです。
そしてなんと言っても子どもたちがかわいい!仕事でこんな可愛い子供たちと過ごせるなんて、子ども好きにはたまらない職業です。
正職ほど長くは働けないけど、少しでも子どもたちと関われる仕事を探すならパート保育士がいいですよね。
パート保育士のデメリット
ただ、上で述べたように時給は最低賃金のことも少なくなく、収入が低いです。頑張って資格を取ったのに、社会からの評価はこんなものなのかと思ってしまうことは、保育士をしている方なら二度や三度ではないのではないでしょうか。
腰など体に負担がかかることも多く、そのケアの為に使う金額も差し引くと、あれ?あんまり家計の足しになってないなと感じることもあります。パートをする理由はお金の為だけではないと思いますが、それでもやっぱり、働く以上はお金って大事ですよね。
また基本的には正職の補助的役割が多くなるので、やりがいを感じない。
自分が考える満足のいく保育ができない、と不満に感じることもあるかと思います。
特にペアを組む正職の先生がまだ新任だったり、経験が浅かったりすると、もっとこうした方がいいのにとやきもきしたり、口を出したくなることもあるでしょう。
そんな時は、意見をぶつけるという形ではなく、その先生のプライドや、やる気を傷つけないように正職の意思を尊重しつつ、プラスαのアドバイスをしてあげるといいかもしれません。
相手を否定せずに、自分の思っていることも伝えて、良い人間関係を築いて行くことができれば、やりがいを感じることはできると思います。
先生同士の連携が取れているクラスは雰囲気も落ち着いていますし、朗らかな子どもたちが多いです。
給与水準はまだまだ低いですが、保育士の処遇改善がもっと進み働きやすくなるといいですよね。しかし、今この現状でも自分から周囲の良い雰囲気作りを意識し、それがクラス、園全体へとつながっていけば、やりがいを感じながら働いていくことは可能なのではないでしょうか。