妊娠初期って体に気をつけなきゃいけないって言うけれど、保育士をしていたらそんなことは難しいのでは?
不安だらけだけど気を付けることってある?
大丈夫です!しっかりと気を付けながら働けば問題ないですよ。
保育士をしながらも妊娠・出産をした人は大勢います。
私も保育士をしながら3人の子どもを妊娠して、無事に出産しました。
そんな私の経験から、これだけは気を付けたほうがいいポイントをお知らせします!
まずは妊娠の報告についてです。
- クラスの先生には早めに伝えておくべき
- 年度の後半ならば早めに園長先生に伝えて
このふたつのポイントを押さえておきましょう。
クラスの先生には妊娠初期から協力してもらったり、迷惑をかけてしまう場面が多くあります。
きちんと妊娠したことや自分の体調のことを伝えて理解してもらいましょう。
また、年度の後半は次年度のクラス編成を考える時期です。
妊娠出産はクラス編成に大きくかかわってくるので、この時期に妊娠が発覚した人は早めに園長先生に伝えましょう。
仕事をする上で気を付けるべきことはこちらです。
- 子どもを抱っこする
- 立ちっぱなしでの保育
- 感染症の流行
今までは普通にしていたことでも、妊娠初期には体に大きな負担となります。
無理をせずに体を休めながら働いてください。
感染症に関しては、妊婦は薬を飲めませんし抵抗力が弱くなるので、一層注意が必要です。
さらに、妊娠初期はつわりがある時期でもあります。
つわりがあまりにひどい時は、園長先生に相談してみましょう。
負担の少ない業務に変えてもらったり、医師に診断書をもらうことで「つわり休暇」を取得することもできます。
出産後の進路もしっかりと考えておく必要があります。
出産後は今までと同じように仕事をすることが難しくなるからです。
保育園に預ければ子どもの送迎がありますし、旦那さんや実家の両親など協力する人がいないとシフト勤務に対応できないかもしれません。
場合によっては一度退職してパート勤務にしたり、子育てが落ち着くまでは主婦として過ごすことも選択肢に入れましょう。
産後の生活をシミュレーションして、旦那さんとよく話し合って決めてくださいね。
妊娠初期の報告はいつどうやってする?
妊娠初期はまだまだ不安定。
報告は安定期に入ってからするのがベストです。
伝える時は、職員が全員揃っている会議などの公の場で伝えるといいでしょう。
そうすることで保育園全体にもれなく伝えることができますし、報告も一度で済みます。
ただ、妊娠報告の時期に関しては例外もあるので心にとめておきましょう。
その例外はこの2つです。
- クラスの先生には早めに伝えておくべき
- 年度の後半ならば早めに園長先生に伝えて
詳しく解説していきますね。
クラスの先生には早めに伝えておくべき
妊娠をすると体に大きな負担がかかります。
また、妊娠初期は無理をすることで流産なども起こしやすい時期。
子どもを抱っこしたり、一緒に走り回ったりするとお腹の赤ちゃんにも負担がかかる可能性があります。
なるべく体に負担のかかる動きは避けるようにしたいですよね。
そのためにはクラスの先生に早めに妊娠したことを伝えて、理解と協力を得られるようにしましょう。
もしあなたとあなたのお腹の赤ちゃんに何かあったら、周りの先生たちも気に病むことになります。
お互いのためにも遠慮せず、早めに知らせるようにした方がいいですよ。
年度の後半ならば早めに園長先生に伝えて
もしもあなたの妊娠が分かったのが年度の後半ならば、安定期を待たずに早めに園長先生には伝えましょう。
年度の後半、特に12月に差し掛かる頃になると園長先生は来年度のクラス編成を考え始めます。
年度途中で産休に入ったり、退職をしたりする保育士がいる場合はそのことも踏まえて体制を組む必要があります。
クラス編成が決まった後で妊娠を伝えると、また一から考え直さなくてはならないので大変な手間になりますよね。
なるべく早めに伝えることで園長先生の負担を減らし、あなた自身も年度途中でも抜けやすい環境を作ってもらえることになります。
もしあなたができちゃった婚になる場合は、他にも気を付けたいポイントがあります!
詳しく解説していますので、こちらの記事も合わせてご覧ください。
保育士が妊娠初期に気を付けること
保育士という仕事は体を使う仕事です。
今まで何気なくしていたことでも、妊娠したら避けた方がいいこともあります。
- 子どもを抱っこする
- 立ちっぱなしでの保育
- 感染症の流行
特にこういったことには気を付けてくださいね。
子どもを抱っこする
妊娠したときは重いものを持つと腹圧がかかり、お腹の赤ちゃんに負担になります。
バタバタとした保育の中ではついつい子どもを抱っこしてしまいがちですが、妊娠したらなるべく避けた方がいいですよ。
私は妊娠中0歳児クラスを担任していたのですが、子どもがぐずってどうしようもなくおんぶひもで子どもをおんぶしながらもう一人を抱っこしていたことがあります。
同じクラスの先生に慌てて止められましたが、それくらい負担の大きいことです。
子どもたちは妊娠しても変わらず抱っこを求めてくるので、そういったときはしゃがんで抱きしめてあげたり、ひざに座らせてあげるなど別の方法で甘えを受け止めてあげましょう。
立ちっぱなしでの保育
幼児クラスを受け持っていると外遊びが長時間になり、ずっと立ちっぱなしなことも多いかと思います。
これも意外と負担がかかります。
その時は大丈夫でも、家に帰ったらおなかが痛くなったり影響が出る場合もあるんです。
「ただ立っているだけで?」と思うかもしれませんが、それだけ妊娠中はエネルギーを消費して体がデリケートになります。
座れるときは座って子どもを見守るなど、意識して体を休めるようにしてくださいね。
感染症の流行
ただでさえ感染症は妊娠中でなくても細心の注意を払います。
加えて妊娠しているときは薬を飲むことができませんし、水ぼうそうなど妊婦や胎児に影響を及ぼす病気もあります。
常日頃からマスクをして手洗いうがいをこまめにするなど、徹底した予防を心がけましょう!
つわりがひどい時はどうする?
妊娠初期は、ひとによってはつわりに悩まされることになります。
どうしても辛い時は、園長先生とよく相談してください。
働き方を変えてもらえるときがあります。
具体的にはこちらの2点。
- 負担の少ない業務にしてもらう
- つわり休暇を取る
人手が足りていて体制がとれるならば、体を休ませながらできる事務仕事をメインにさせてもらうといいでしょう。
また、今は男女雇用機会均等法により「つわり休暇」が認められています。
あまりに毎日嘔吐を繰り返したり、食事がとれず動くのが辛い時は産婦人科で診断書を書いてもらいましょう。
一定期間休暇を取ることが許可されます。
私の場合はつわりは軽い方で、特に問題なく働けました。
それでもお腹が空いてくると気持ち悪くなる時はあったので、子どもに分からないようにマスクをしたうえで、飴をなめながら保育をしている時もありましたよ。
いつかは落ち着くものではありますが、本人にしか分からない辛さがあるつわり。
周りの先生たちにも自分の体調のことを伝えながら、無理をせずに過ごしましょう。
出産後の進路も考えておこう
出産をすると、今までと同じように働き続けることは難しくなります。
後悔をしないように、産後の生活をきちんとシミュレーションしてから進路を考えておきましょう。
- 仕事を続けるかやめるか
- 働くならば毎日送迎できる保育園が近くにあるか
- 周りに協力者はいるか
- 負担の少ないパートに転職するか
こういった細かなところまで考えていきましょう。
早番・遅番勤務をするためには、子どもの保育園の送迎をしてくれる人がいないとなかなか厳しいです。
また、子どもが保育園に入園できても保育料が意外と高く、子どもを預けて働き続けることの必要性に疑問を感じる人も多いんですよ。
私の友人が仕事復帰したときは保育料が8万円だったそうです。
自分の給料の手取りから保育料を差し引くと手元になんと6万円しか残らなかったようでこう嘆いていました。
「一日クタクタになって働いて6万円しか手元に残らないなら、仕事を辞めて節約しながら主婦をしてゆっくり子どもと過ごしたほうがいい気がする…」
一度退職をして、また子育てが落ち着いてから再就職してもいいですよね。
フルタイムでなく、パート保育士として短時間で働くという選択肢もあります。
あなた一人で考えるのではなく、夫婦で話し合って家族みんなが幸せに過ごせるライフプランをたてましょう!
まとめ
保育士が妊娠初期にすべきことはこういったことでした。
まずは妊娠報告です。こちらの2点には配慮しましょう。
- クラスの先生には早めに伝えておくべき
- 年度の後半ならば早めに園長先生に伝えて
体に負担がかかるので、こちらの3点には気を付けていくべきです。
- 子どもを抱っこする
- 立ちっぱなしでの保育
- 感染症の流行
出産後には以前と同じように仕事をするのは難しくなります。
- 仕事を続けるかやめるか
- 働くならば毎日送迎できる保育園が近くにあるか
- 周りに協力者はいるか
- 負担の少ないパートに転職するか
このように具体的に産後の生活をシミュレーションしながら進路を考えてみることが大切です。
気を付けること、考えることはたくさんありますが、夫婦2人でしっかりと話し合ってライフプランを立てていきましょう。
可愛い赤ちゃんと出会えるまであと数か月です。
笑顔でその日を迎えられるように、どうぞ体に気を付けながら頑張ってくださいね!