保育士として仕事をしていると、たくさんのベテランの先生に出会います。
本当に素敵な、目標にしたいような先生もいます。
けれど、経験を積んだベテランの先生って癖のあるきつい人が意外と多いですよね。
ただでさえ人間関係が難しい複数担任なのに、そんな先生と一緒に組んでしまった日には毎日ストレスで胃がおかしくなりそうですよね…。
大先輩ゆえにそれは違うと思っても言えなかったり、嫌でも意見に従わざるをえなかったりします。
もちろん、ベテランの先生と一緒に組むととても頼りになりますし勉強になります。
保育の仕方や保護者対応、子どもを引き付けるための引き出しの多さなどは時にあなたを感動させることでしょう。
せっかく経験豊かな先生と一緒にチームを組んで仕事をするのですから、なんとかうまく恩恵だけを受けながら仕事をしていきたいもの。
そんなあなたに、ベテランの先生とうまくやっていくポイントをお伝えしますね。
- 自分でしっかりと学び考えておく
- 必ず相談する
- 時には自分の意見を押し殺して全部乗っかっちゃう!
この3つが大切です!!
ポイントを押さえて、やっかいな先輩とも上手に付き合っていきましょう。
また、先輩保育士と複数担任を持つことになった場合のポイントは別記事で書いていますので、そちらをご覧ください!
→【先輩保育士と複数担任をもつことになったら気を付けるポイント5つ】
ただ、どんなに工夫しても努力してもつらい状況が変わらない時は、自分ではなく周りの環境を変えることも大切です。
転職ということも視野に入れて考えていきましょう。
複数担任を持つとストレスを感じることも沢山
保育士をしていると複数担任を持つ機会が多いですよね。
でも、複数担任はそれぞれの人柄や人間関係によってはストレスを感じる場面が多くあります。
私が特につらかったのはこの3つ。
- 人間的にとにかく合わない!
- ゆえにコミュニケーションがうまくとれなくて保育に影響
- リーダーがベテランなのにポンコツ
とにかく気が合わない人だと一年間大変な思いをすることになります。
担任間の空気が悪いと子どもにも影響するし、保育がうまく回らない時もあります。
時には自分が大丈夫でも、他の担任同士が仲が悪かったりする場合もあるんです!!
怖いですね…。
特に大変なのはそのやっかいのもとが年上のベテラン保育士の時です!
大先輩ゆえに、たとえ「え!?うそでしょ!?」みたいな意見でも従わざるをえなかったりしますよね。
それは間違っている、と思ってもなかなか言いにくかったり…。
毎日の積み重ねられるストレスは相当のものになります。
ベテラン保育士と組むメリット
ベテランの保育士と一緒に組むとメリットもたくさんあります。
なんといっても一番のメリットは、ベテランの先生は多くのテクニックを持っているので、それを毎日間近に見ながら勉強できる、ということ。
経験が豊富な先生は、引き出しをたくさん持っています。
活動の合間の中途半端な隙間時間も手と声だけで素敵なシアターを披露してくれたり、行事などのアイデアもたくさん魅力的なものを知っています。
これは本当に経験から学ばれた実践的な力で、あなたが吸収すべき宝ですよ。
私がまだ保育士になって1年目の時です。
運動会の練習のために園庭に集まったものの最後の一クラスがなかなか集まらず、乳児クラスがざわつき始めました。
その時に司会として前に立っていたベテランの先生がすっとポケットからティッシュを取り出し、それを耳に入れて口から出す(ように見える)マジックを披露したんです。
時間にすると30秒にも満たない時間でしたが、子どもたちみんながその見たこともないマジックにびっくりして見入っていました。
その雰囲気のまま練習に入ることができたので、とても落ち着いた状態でその日は練習に入ることができました。
そのマジックを私も真似をし、10年近くたった今でも私の隙間時間の切り札になっています!
他にも子どもへの対応だったり、保護者への対応だったり、ベテランならではのやりかたがたくさんあるので、「これはすごい」と思ったテクニックは余すことなく自分のものにしちゃいましょう。
ベテラン保育士と組む時のポイント
ベテラン保育士と組んでうまくやっていくためにはいくつかポイントがあります。
- 自分でしっかりと学び考えておく
- 必ず相談する
- 時には自分の意見を押し殺して全部乗っかっちゃう!
ついついベテランの先生だと頼りにして、保育活動にしても任せてしまいがちですが、いつもそれではだめです。
先輩の姿を見ながら、自分だったらどうするか、どんなことをしたいか考えて実践していくようにしましょう。
その時に大切なのが一緒に組んでいるベテランの先生に相談する、ということです。
そうすることで相手は「この子はきちんと考えて仕事に取り組んでいるな」と受け止めてくれますし、頼りにしてくれていると感じてあなたのことをかわいがってくれるでしょう。
逆に自分の考えだけで何かしてしまうと、プライドの高い先生は自分が足蹴にされたように思い気分を損ねてしまいます。
リーダーとしてクラスで行われることをきちんと把握しておきたい、という思いもあります。
いくら意見を言いずらいような先生でも、すべて頼ってイエスマンになるのはNGです。
私が園内でも誰とも一緒に組みたがらないベテランの先生と組んだ時のこと。
とにかく自分の保育を押してくる人なので、「○○のやり方、わかる!?」と聞かれたときに「ちょっと分からないのでぜひ先生やってもらえますか?」と答えました。
すると「なんでもおんぶにだっこじゃこっちだって困るよ!!」と大激怒されてしまいました。
このへんのバランスが難しいのですが、しっかりと自分も考えて進んで保育しようとしてますよ、というのをアピールしながらやりとりするのが重要です。
最後のポイントですが、時にはすべてベテランに任せて客観的に見守っていきましょう。
なんだかやる気になっているとき、気分よさそうに仕事をしているときは横槍を入れないほうが無難です。やりたいようにやってもらいましょう。そのほうが平和に過ごせますよ。
「先生、それはやめたほうが…。」なんていうセリフは厳禁です!!
まとめ│ベテラン保育士と上手く付き合う
とても頼りになる、でも時にはやっかいな存在のベテラン保育士。
良いところは見習ってたくさん吸収しちゃいましょう。
逆に納得できないところ、嫌なところは諦めて客観的に見守っていきましょう。
嫌でも最低1年間は一緒にやっていかなくてはならない関係です。
変に波風を立てるよりは、こちらが大人になって一歩引いたほうが無難ですよ。
うまく付き合っていくポイントを押さえながら、自分自身で気持ちよく働ける環境にしていきましょう。
それでもどうしても耐えきれない時(理不尽な対応をいつもされるとか、いじめられたりする時など)は転職も視野に入れていいと思います。
保育園はたくさんあります。
色々な先生がいますので、きっとあなたにあった素敵な先生たちのいる保育園があるはず。
本当につらいときは、そんな選択肢があることも思い出してくださいね。